アンコールインタビュー
市川笑也さん


ブライダル ひろ きもの
オーナー 森ひろ子さん


アンコールインタビュー
新・三国志で新境地を開拓!!
市川笑也さん

前回掲載時に大反響をいただいたので、みなさまのご要望にお応えしてのアンコール。

市川笑也さん再登場!!
 
 
 
楽屋姿の素顔の市川笑也さん
(初公開 写真)
スーパー歌舞伎の女方像は・・・
 一般出身の役者が、大役をやるなんて夢の話・・・。という歌舞伎界の常識を見事に打ち破った市川笑也さんはこう語る。「家柄がないというのが、かえってメリットになることもある。背負わなくてはいけない家柄がないからこそ、色々な事に貪欲になり、新しい挑戦ができる」と。確かに全てがゼロから生まれるスーパー歌舞伎の時の笑也さんは、とても自然体で、その個性が最大限に生かされている。しかし、役として生きられるようになるまでは、苦しみも隣り合わせ。「初めは全く動けず、踊りの師匠でもある藤間紫さんに手取り足取り教えていただいた。
 歌舞伎の女方を勉強した女優さんから逆輸入し、少しずつ形が出来ていった。一言ずつ台詞を考えることにより、役を深く考えるようになった」
と、スーパー歌舞伎の女方像について笑也さんは語る。師匠である猿之助さんに言われて心に残っている言葉は、「集中すること」「舞台は人なり」とか。これまで色々な経験をし、大変な時期もあっただろうが、「苦しみを楽しみ」に変え、大変な顔を見せずに大きな壁に立ち向かう姿は、人間としても役者としても大きな強みであり魅力。

 
舞台では美女・家ではパパ
 そんな笑也さんも家に帰れば、一児のパパ。現在5歳の愼乃介くんが3歳の頃、「火事と喧嘩は江戸の華」という言葉を覚えさせたら、保育園で喧嘩している友人2人を見て、仲裁に入った先生に「火事と喧嘩は江戸の華」と言ったというかわいいエピソードも。「意味とか教えたわけじゃないのに、子供っておもしろいね、子供に教えられることは多いよ」と語る口調はすっかり良きパパの姿に。将来役者になるかどうかは本人の意思にまかせるが、来年(6歳)から日舞だけは習わせようかな・・・とのこと。
 
スーパー歌舞伎「新・三国志」
カーテンコールより
左側 右側
市川笑也さん
市川猿之助さん
株式会社おもだか提供
新・三国志 「夢見る力」
 今年アンコール再演をし、市川猿之助 宙乗り5000回達成でも話題となった、「スーパー歌舞伎 新・三国志」。あの宙乗りの最中に、笑也さん扮する劉備の手から桃の花びらがこぼれ落ちる、という演出は笑也さんのアイデアが、見事に採用されたもの。30〜50枚と色々試し、一番キレイに見える量にしたそう。来年の4・5月〔新橋演舞場)には、続編の「新・三国志II」の上演が、早くも決定。今回男性である笑也さんが、「男の成りをする女」の複雑な心理を見事に演じ絶賛をあびたが、次はどんな役に挑戦するのか!? 20世紀から21世紀を繋ぐ懸け橋として上演される「新・三国志」のテーマは「夢見る力」。歌舞伎界で異例の抜擢を受け、その期待に応える笑也さんは、その存在を通して「夢見る力」を信じることの大切さを教えてくれているのかもしれない。
 いよいよ来年、21世紀。猿之助一座がここまで大きくなった今、そろそろ若手中心で結成された「21世紀歌舞伎組
がひとまわり大きくなり、「21世紀歌舞伎団」として活躍することを、ファンは待ち望んでいる。
 

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