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ブロードウェイミュージカルショー『SHOWTUNE』
出演のお二人にインタビューしました

 (2008年10月26日記載 この記事はWEBのみ掲載です)
 

このページは「情報紙ターミナル」が取材した内容を掲載しております。
転載はおやめください。

 

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情報紙ターミナルとは、東京の目黒近郊で年4回無料配布しているフリーペーパーです。
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WEB記事 ターミナルこぼれ話では、舞台の製作発表や稽古場レポートなどを随時更新しています。なお、ターミナルこぼれ話の記事はWEBサイト用に書き記した記事です。

 

受付終了しました↓↓↓
ブロードウェイミュージカルショー『SHOWTUNE』
チケットプレゼントのお知らせ
会場:天王洲 銀河劇場
招待日:2008年11月21日(金)19時開演

主催者様のご厚意により、ご応募頂いた中から抽選でペア(2名)1組の方にチケットをプレゼントします。
住所・氏名・ターミナルWEB記事の感想を明記の上、メールにてお申し込み下さい。
なお、応募は日本国内の方に限ります。応募締め切りは、2008年11月4日迄。
メール以外でのお申し込みは受け付けません。こちらのチケットの譲渡・転売などはできませんのでご注意下さい。
チケットの受け渡し方法などは当選者の方にご連絡いたします。
当選者の発表は、当選者の方へのメールで行います。

 

 

(写真・記事の転載・複製禁止)
 

麻路さきさんプロフィール(写真左)

元宝塚歌劇団星組トップスター。1998年に退団し、現在はブラジル・サンパウロに在住している。近年徐々に舞台活動を再開し、今年の8月には『シンデレラ the ミュージカル』にも出演。
『SHOWTUNE』にはピアノマンとして出演する。
12月7日、8日にはディナーショー「東京會舘Star Light Dinner Show『想い出のあの時へ・・・★』」に同期3名(麻路 さき・出雲 綾・ちあき しん)で出演。

公式WEB MARIKO’SWONDERLAND
http://www.ne.jp/asahi/mariko/wonderland/

剣幸さんプロフィール(写真右)

元宝塚歌劇団月組トップスター。1990年に退団した後は、ミュージカルやストレートプレイの舞台で活躍。歌や朗読を行うコンサートなどもライフワークとして続けている。
『SHOWTUNE』は久しぶりのショー出演となる。
2009年2月にはリーガロイヤルホテル東京・リーガロイヤルホテル大阪で行われるディナーショー形式のミニミュージカル『隣人』に出演する。


公式WEB 剣幸オフィシャルウェブサイト
 http://www.miyuki-tsurugi.jp/
 
         

【『SHOWTUNE』インタビュー】

10月15日。
初日まであと1ヵ月を切った『SHOWTUNE』の稽古場にお邪魔し、
出演のお二人にインタビューしました。

この作品は、ジェリー・ハーマンという作曲家の楽曲で綴られたミュージカルショーです。
タイトルの『SHOWTUNE』とは、ミュージカルのために書かれた楽曲のことを意味するとか。
オフブロードウェイのステージでは、男性4名・女性3名で演じられていた作品ですが、
日本初演となる今回は、宝塚歌劇団出身の女性陣・総勢9名で上演されます。
麻路さきさんはピアノマンに扮し、舞台上で久しぶりにピアノの腕前を披露するため、
歌だけでなくピアノ演奏の稽古に余念がない毎日を過ごしています。
久しぶりのショー出演となる剣幸さんは、「心に染みる歌を歌わせていただきとても幸せです。とても手強い大曲ですが、心を込めて歌えるよう練習したいと思います」と語りました。

男女で構成された作品を、今回は女性だけでそれぞれのパートを受け持っているので、 キーの問題など工夫が必要な場面もあったようですが、個性豊かな面々が実力を発揮し、歌ありダンスありの華やかな 特色あるショーになりそうだという大きな手ごたえを感じているようです。

「毎日稽古場で、みんなで力を出し切ってお稽古に励み、青春しています。このミュージカルショーをご覧になって、難しいことは考えずに曲の持つパワーを感じ、 明日への活力につなげていただけたら嬉しいです」とお二人は語りました。

この作品についてや稽古場の雰囲気など、色々と伺いましたので
是非インタビューをご覧下さい。

(インタビュアー:住川絵理)


【出演のお二人に伺いました】

まず始めに『SHOWTUNE』がどのような作品か教えてください。
麻路 さき
ジェリー・ハーマンさんの楽曲で綴られたミュージカルショーです。日本で知られている曲は半分ぐらいかなと思います。残りの半分は私も知らなかったのですが、とてもいい曲が多くて、そういう曲を紹介する意味でもいい作品になりそうだなと思っています。
剣 幸
日本で有名なのは『ハロー、ドーリー!』『メイム』『ラ・カージュ・オ・フォール』の曲などだと思いますが、まだ日本であまり知られていないような曲も織り交ぜて作られています。どれも素敵な曲ばかりなので楽しんでいただけると思います。
ジェリー・ハーマン氏のヒットメドレーということですが、各場面の再現というよりはショーアップされた作品になりそうですか?
麻路 さき
名場面の再現という場面もいくつかはありますが、そこから違う曲が入ってきたりしてメドレーのような形になっているところもありますので、新しい作品としてご覧いただくという形です。
お二人の役どころについてお聞かせ下さい。
麻路 さき
私はピアノマンという役なのですが、
この役は責任を持ってピアノを弾くという役どころです(笑)。
場面的には歌ったりコメディチックなものもやらせていただいていますが、ピアノマンは全編通してのものですし、この作品は演奏も大切な要素になっています。普段はオーケストラボックスの中でやるものを今回は舞台の上にピアノを置いて実際に私が10数曲演奏しますので、表に出て弾くのだったら役者が演奏するという意味を考えてそれをピアノで表現できたらと思っています。今の段階ではまだ四苦八苦していますが、頑張って練習したいと思います。舞台上で弾くのは宝塚退団のさよならショーにやった以来。公演としては自分のトップお披露目公演以来なので、14〜15年ぶりになります。
剣 幸
ショー形式の作品なので私自身は特に役という形では考えていませんが、マリコ(麻路)のピアノマンがジェリー・ハーマンだと思ってやっています。作曲家のジェリー・ハーマンが好きな曲を弾いて、私たちが歌い踊るというイメージでやっています。
オフブロードウェイでは男性4名女性3名で演じられているそうですが、今回女性9名での構成となっていますね。何か変更点などはありそうですか?
麻路 さき
私は退団後も宝塚OGの方との共演が多いので、女性だけで上演するということには、あまり違和感は感じていません。ただ、男性が歌うのと女性が歌うのでは声の高さが違うので、キーの調整は必要でした。キーを替えるのは簡単でも、ハモリのことなどもありますので、その作業が大変でしたね。みんな個性がありますし、ショーアップされた作品なので元タカラジェンヌの女性だけで上演できるというのも、かえって面白いと思います。
剣 幸
女性だけですが、すんなりと男と女になっているので、あれ???って(笑)。
退団してだいぶ経っているのは私くらいで、退団してまだ日が浅い方が多いというのもあると思いますが、辞めた後にこんなことを経験してその結果こういう形になったというものをプラスしてレベルアップしたいと思います。今は全く違和感なく女性だけで男役や女役を演じていますが、それが不思議だなと思わせるような何かをプラスできたらと思います。
・・・といいながら私もこの前の稽古のとき、プロローグで女役で出て行ったつもりなのに、振付の方に男役だと思われていましたが(笑)。
出演者が9名ということは、早替わりも多いのでは。
麻路 さき
ピアノマンは男役ですが、何箇所か女役をやるシーンがあるので、弾き終わって女性で出て、また着替えに行ってピアノマンに戻るという状況はありますね。間違ってイヤリングを付けたままピアノマンで出ないように気をつけないと(笑)。
剣 幸
私は女で出て、おかまになって、女になって、男になって、女になって・・・(笑)。
間におかまが入っています。色々と取り揃えて・・・本当にありがとうございます。
芸(ゲイ)を駆使してお願いしますとプロデューサーからも言われています(笑)。
宝塚の演出家(演出・訳詞:三木章雄)ですし、出演者も宝塚出身の方ばかりですね。今現在お稽古の進行状況はいかがですか。
(取材日:初日約1ヵ月前の2008年10月15日)
麻路 さき
今振付に入って3日目です。
剣 幸
ペースとしてはすごく早いよね。
麻路 さき
集合前からそれぞれが譜読み(楽譜どおり音をとること)を始めました。全員がものすごい量を受け持っているのでみんな必死に頑張っています。今振付が始まりましたが、早い段階で振りを覚える方が体にも入るし、練ることができるのでいいですね。
剣 幸
私と同じ時期にいたのはマリコ(麻路)位ですが、みんな仲良くしてくれます(笑)。
みんなまじめで一途だから、そこで生まれる団結力とか集中力とかはすごいですね。
誰も「えーそんなことすんの?」という人がいないから、歳は離れていますが(笑)目指す方向は一緒です!
麻路 さき
私もすごく毎日が楽しいです。知ったメンバーも多いし、1つのものを目標にしているので、稽古を重ねるにつれて絆が深まりそうです。あれもしなきゃこれもしなきゃとやることが多い分、素の自分をさらけ出さないとできないし、それぞれがどういうタイプかが分かっているのでそこがまた面白いです。
この作品のどのようなところを観て欲しいですか?
剣 幸
すごく静かな曲や、ものすごく明るい曲などが出てきますが、どの曲もすごく深いんですよ。押し付けじゃなくて後ろから背中をポンッと押してもらっている気がするので、これをご覧になって勇気を持っていただけたら嬉しいですね。
わくわくドキドキしながら観ていただいて、最後にはすごく元気で楽しくなったと言っていただけるといいですね。
麻路 さき
元々ある作品で、舞台上でピアノを演奏するものって少ないと思うのでこういう作品に巡り合えて嬉しいです。私は宝塚に入っていなかったらピアノの先生になっていたかもしれないし、演奏家を目指していたかもしれないのですが、この作品に出会って本当に自分はこれだけピアノが好きだったんだなと再認識しましたし、今までとはまた少し違った私の姿をお見せできたらと思います。
観にいらしたお客様それぞれに色々な状況があると思うんですけど、必ず1つは自分に当てはまるものが何かしらあると思います。
難しいことは考えずに、曲からパワーをもらって元気になっていただけたら嬉しいし、次の日も頑張ろうって思っていただけたらと思います。
ジェットコースターに乗っているように作って欲しいって向こう(ブロードウェイ)のスタッフからの要望なのですが、今は出演者がジェットコースターに乗っている状態なので(笑)、稽古を重ねてお客様にそういう楽しさを味わっていただけるように頑張りたいと思います。1幕目は約45分で休憩を挟んで2幕目も約45分。初めのシーンから弾けていますので、最初から最後までお見逃しのないように!
ジェリー・ハーマン氏の楽曲が全部で44曲使われているということですが、思い出の曲や特に思い入れのある曲などはありますか。
剣 幸
私は「I am what i am」という曲が大好きで、この曲は色々なシュチュエーションに当てはまる曲だと思います。自分は誰でもない自分なんだ、どんな自分でもいいんだというところが昔から大好きで、この曲を歌わせていただけるザザ(役名)をやらせていただけるのがすごく嬉しくて。この曲を歌わせていただけると知った時にはやったーと思いました。「Time heals everything」や「If he walked into my life」はとても大きな歌で、心に染みてくる歌を歌わせていただけて幸せです。
麻路 さき
「I am what i am」は大地真央さんがトップの月組時代に同名の作品があり、その再演の時に辞められた先輩のところに入れていただいて初めて目立つ役をやらせていただいたのを覚えています。「The best times」は、うたこさん(剣)のお披露目公演の中詰(ショーの中頃の盛り上がる部分)で出てきて、今でも振りを覚えていますので懐かしい曲ですね。
最後にファンの方にメッセージをお願いします。
剣 幸
ミュージカルに詳しい方も、全然ご存知ない方も、音を聴いてパワーを感じていただけたら楽しめる作品だと思います。是非皆さん、気持ちを一緒にアップして(テンションを上げて)観ていただきたいと思います。 是非劇場に足をお運び下さい。皆様のお越しをお待ちしています。
麻路 さき
私は宝塚を退団してこの10月で10年を迎えます。宝塚を辞めてからこんな素敵なミュージカルショーをさせていただけると思っていなかったので、出演できて嬉しいです。宝塚の男役時代から観てくださっている方も、全くその姿をご存じない方にも楽しんでいただけるように頑張りたいと思いますので、是非ご覧頂けたらと思います。
 
 

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