目黒雅叙園「華道家 假屋崎省吾の世界」 開幕
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WEB記事 ターミナルこぼれ話では、舞台の製作発表や稽古場レポートなどを随時更新しています。なお、ターミナルこぼれ話の記事はWEBサイト用に書き記した記事です。 (写真・記事の転載・複製禁止) 【囲み取材が行われました】 2008年10月24日。 目黒雅叙園「華道家 假屋崎省吾の世界」展覧会初日を向かえたこの日、自身が手掛けたブライダルブーケを手に持ち、この日のためにあつらえたという淡いピンクのフロックコートに身を包んだ假屋崎省吾氏が心境を語りました。 「私の華道暦25周年と目黒雅叙園80周年の記念の年にこのような展覧会を開催でき、特別な思いでこの日を迎えました。花の持つパワーを感じて、さぁ今日から自分も頑張ろうと思っていただけたらと思います。このブーケや後ろに飾ってある胡蝶蘭も、生産者の方が頑張って育ててくださったものです。そういうものを使えて嬉しいですし、皆様にも紹介したいです。花は花火みたいなもので、その場に居合わせた人が感動するものです。是非皆様実際に花を見て、何かを感じていただけたらと思います」。 この後、CDと本の紹介がありました。 【CD「假屋崎省吾 ロマンティック・クラシック・セレクション」(ソニー・ミュージック)】 假屋崎省吾氏自身によるピアノ演奏曲も4曲収録した「音楽と花から始まる新しいライフスタイル」を提案するコンピレーションCD。 【「一世一代のブーケ」(講談社)】 假屋崎氏初のブーケ本です。撮影は、目黒雅叙園、日比谷パレス、假屋崎邸で行われました。 【「假屋崎省吾の世界 作品集」(山と渓谷社)】 毎年好評のカレンダー作品全65点を一冊の写真集に収めました。假屋崎省吾 華道暦25周年記念出版の豪華写真集です。 【オープニングレセプション ファッションショー】 假屋崎氏が総合プロデュースしたブライダルブーケと、目黒雅叙園ならではの色鮮やかな婚礼衣装、そしてサウンドプロデューサーは歌手の槇原敬之氏が担当し、三者コラボレーションによるファッションショーが行われました。 【百段階段にて「華道家 假屋崎省吾の世界」】 今回で9回目となる今年のテーマは「飛翔」。 各部屋には華やかで繊細かつ大胆な作風の假屋崎氏ならではの作品が展示されました。菊やダリアなどの大振りの花、柿や木の実など季節を感じられるもの、ツルが特徴的なナタマメなどを使い、昭和の薫りが漂う目黒雅叙園「百段階段」に幻想的な空間美を作り出しました。 【昭和の保存建築「百段階段」とは・・・】 今回の会場となる、国の登録有形文化財指定の「百段階段」は、昭和10年(1935年)に建てられた目黒雅叙園に現存する唯一の木造建築です。ケヤキの板材でつくられた99段の階段廊下をもつことから「百段階段」と呼ばれています。階段廊下の南側には7つの部屋があり、各部屋の天井や欄間には、当時屈指の著名な画家達が創り上げた美の世界が描かれています。 “昭和の竜宮城”と呼ばれた目黒雅叙園の建物の特徴は、装飾の豪華さにあります。最近の研究によると、その豪華な装飾は桃山風、さらには日光東照宮の系列、あるいは歌舞伎などに見られる江戸文化に属するものともいえ、中でも「百段階段」はその装飾の美しさから見ても、伝統的な美意識の最高到達点を示すものとされています。
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